「親と子の相談室MYSELF(まいせるふ)」は宇治市で活動される子育て支援団体です。日々の子育ての中で、他の子と比べてしまう、子育てに自信がなくなってしまいそうなとき、相談できる場所の一つとして、開設されました。
発達や行動が気になる時への『相談事業』、個人差の大きいことばの発達を伸ばす『ことばの指導』、自分の得意不得意を知り、学習の仕方や生活のスキルを本人と共に考える『本人指導』、子育てへの考え方やヒントを学ぶ『ペアレントトレーニング』の実施などを行い、親子をサポートされています。
育てにくさや学びにくさなどに気づいて相談しても「大丈夫、みんな同じよ」「少し様子をみましょう」と言われてしまうこともあり、気にしすぎる自分が悪いのかと自分を責めてしまう親御さんも少なくありません。
読み書きの苦手さがあるために、一生懸命がんばっていても周りには理解されず、「怠けている」ように思われ、自信ややる気をなくしてしまう子どもたちもいます。
そういった親御さんや子ども達の思いに耳を傾け、「わが子のよさ」「自分のよさ」を見失わないようにするお手伝いをされています。
子育ての相談場所はいろいろありますが、学校の先生は忙しそうで言い出しにくい、病院に相談に行くのはちょっと勇気がない、など思われている時、MYSELF(まいせるふ)は気軽に相談できる場として利用できます。心理検査や読み書き検査、ことばの検査などを受けることもでき、結果は親御さんと文書でも共有し、子どもの理解や今後に向けてなど時間をかけてじっくり相談していくことができます。
幼少期から思春期青年期まで長い期間、同じスタッフ達が関わることが可能です。
スタッフのみなさんは、支援学校や小学校の教員として長年働いておられ、多くの子どもや保護者と出会ってこられました。「その子自身を支援、指導することは勿論大切ですが、それだけでなく、その子を取り巻く『環境』をよりよいものにしていくことも大切です。周囲がその子を正しく理解することは、その子の『環境』を整える一つだといえます」とスタッフの東さん。親御さんを初め、周囲の人たちから理解を得ることができれば、その子がもっと生きやすくなるはずです。
子ども達が成長していくにつれ、壁にぶつかることも増えていきます。そのような時に何より頼りになるのは、子どもの一番身近にいる親御さんや大人であってほしい。何かあった時に相談に乗ってくれる、理解を示してくれる人がそばにいてくれるということは、子どもの心強い支えになります。
「不登校の子の相談に乗っていると、周りに気づかれなかった本人の特性がみえてくることがあります。不登校だけに限らず、いろいろな姿となって表れた子ども達の問題の根っこをみると、実は発達の問題が隠れていることがよくあります」
親御さんにだけでなく、自分のことを理解できる年齢になると、本人にも検査の結果などを使ってきちんと説明し、自分の苦手な部分も含めて『自分のよさ』に気づけるようにサポートしていきます。初回相談だけでも受け付けておられますのでお気軽にご利用ください。
MYSELF(まいせるふ) では、気軽に悩みや思いを共有できる仲間と出会い話せる場としてセミナーを企画されています。保護者の方だけでなく、支援者の方など、どなたでもご参加ください。
テーマ | 講師 | 日時 | |
第1回 | 『うちの子って発達凸凹?』 〜発達凸凹をどう理解するのか〜 | 東 敦子 親と子の相談室MYSELF(まいせるふ) <臨床発達心理士、特別支援教育士、公認心理師> | 2021/01/09 (土) 13時半〜15時半 |
第2回 | 『子どもを感覚面から見てみよう!』 | 東海林 美希子 子ども発達サポートセンターあゆみ園 <作業療法士> | 2021/01/23 (土) 10時半〜12時半 |
第3回 | 『読み書きの苦手さのある子の理解』 | 中上 瑞恵 親と子の相談室 MYSELF(まいせるふ) <特別支援教育士> | 2021/02/06 (土) 13時半〜15時半 |
第4回 | 『9〜10歳の発達ってなあに?』 〜ことばと集団の役割〜 | 今泉 祥子 宇治市等発達相談員 <言語聴覚士、臨床発達心理士、公認心理師> | 2021/02/20 (土) 13時半〜15時半 |